金庫に貯めた結婚資金が減っている気がする

父と母が共働きだった私は、まだ小さいころから4歳年上の姉に色々と面倒を見てもらいながら大きくなってきました。一応我が家は一戸建てで、二世帯同居の格好になっていましたので、母方の祖父と祖母は身近におり、「いざ」という時や「どうしても大人が必要」な際は頼りにすることが出来ましたが、それ以外の日常的なこと=日ごろの家事などはおおむね姉がやってきたような状況です。

k_044大学生になった今なら簡単に想像ができますが、この小さいころからの両親に代っての「家事担当」は、おそらく姉にとって相当負担だったろうなと思います。妹の私には言わないでしょうが、きっと姉ももっと遊びたかったでしょうし、「どうして私は家のことばかりしているんだろうか?」と思ったこともあると思います。ですが、彼女はそんな素振りを見せず、これまでずっと私の良き母親役でいれくれました。私は大きくなるのに、姉からたくさんの恩を受けて来たのです。
このこともあり、彼女には将来幸せな結婚をしてほしい、小さいころの苦労が報われて欲しいと、私は思うようになりました。実際、姉が「この人と結婚したい」と家に彼氏を連れて来た時は、「良かった。これでお姉ちゃんも幸せになれる」とホッとしたものです。

ですが、それから数か月後、彼氏とお試しの同居生活を始めた姉から、私はこんな相談を受けることになったのです。相談内容は、「彼と暮らしている家の金庫に貯めた結婚資金が、何だか少しずつ減っている気がする」というもので、こんなことが出来るとすれば暗証番号を知っている婚約者の彼だけだと言うのです。

私はこの話を聞いたとき、目の前が真っ暗になった気がしました。苦労してきた姉がやっと幸せになろうとしているのに、もしかしたら結婚相手にお金を取られているかもしれないなんてひどすぎます。この姉からの相談に私はどう応えればいいのか、正直まったく見当も付かないのです。